さて、開封も終わりさっそくパーツを組み込んでいきたいところですが、今回は少し寄り道をしてこのフレームのディテールを紹介していきます。
フレームだけの状態の方が細部の作りも伝わりやすそうですし笑


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まずは真横から。
タイヤ外周に沿って湾曲したシートチューブがいかにもエアロフレームといった感じ。


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カメラをフレームに対して少し斜めに構えると真横からのゴツい印象が一変して、ペラペラなハリボテ感が出てきます。


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ヘッドは上下とも1-1/8と最近当たり前になってきた1-1/4や1-1/2に比べ小さめ。良く捉えればこちらの方が前方投影面積をより減らすことができて有利なのかもしれない。悪く捉えれば、設計が古い…?



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シートチューブ周り。このフレームで一番特徴のある部分です。もうチョンチョンに尖ってます…刃物とはまさに。
ただ、ここに普通のボトルケージ付けると残念なことになりそうです。


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そんなシートチューブの裏には"DESIGNED IN CALIFORNIA"の文字が。こいつはドイツじゃなくアメリカ設計らしい。
自分の愛車達はSPECIALIZEDといいDAHONといい、アメリカに繋がりをもつブランドばかりだな。


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お次はBBハンガーから前方への絞り込みがえげつないダウンチューブ。F1のサイドポンツーンを思わせるこの形状はお気に入りポイントの1つです。(空気の流れはF1と真逆ですが)

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↑なんとなく面影ありません?笑


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トップチューブはいたって普通の逆三角形。青いライナーが出てる穴にはFD、RD、Rブレーキと3本のアウターが通ります。


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チェーンステー内側にはこのフレームに採用されているテクノロジーの一覧が。


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最後に前後エンド部。"CARBON DROPOUT"との事ですがリアはどう見ても金属に見えます笑
まあクリアランス調整用と思われるイモネジが埋め込まれてますのでカーボンでは無理でしょう。



◎コーティング
マット地のフレームは油系の汚れに弱いのでパーツ組み付け前にバリアスコートで表面を保護しておきます。
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付属のウェスにスプレーしてフレームへ塗り込むだけの簡単作業。

施工前後の写真を一応撮りはしたのですが写真だと全く違いが分からないので破棄しました笑
肉眼だと艶消しに少し湿り気のようなものが出て、元の状態に比べてカーボン柄に奥行きを感じます。艶消し状態が2次元だとすればバリアスコート施工後は2.3次元といったような…(分かりにくい)
とにかく「俺はのっぺりして平面っぽいザ・マットな見た目が好きなんだ!」という方は施工しない方がいいと思います。


バリアスコートの名誉のための言っておきますが、施工後も初見の人であれば一般的な艶消しに見えます。が、オリジナルの塗装にこだわりのある方は少し注意して下さいという話です。

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後々気付いたのですが、バリアスコート施工後は養生テープがフレームにくっつきません。強く押しつけても簡単に剥がれてくる…



◎重量測定
最後になりましたが、せっかくフレームセット状態なのでフレーム、フォーク、シートポストの重さを測ってみました。
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結果は…
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フレーム(シートクランプ、ライナー、ボトルケージボルト込み)→1.62kg


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フロントフォーク(クラウンレース、スターファングルナット無し)→620g


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シートポスト→276g


つまりフレームセット合計で2516g!


、、、いや、重っ!
エアロとはいえここまでくるか…今使ってるアルミのallezの方が軽いかもしれないなぁ。
しゃーないヒルクライムと平地で使い分けるか~。