最近SNSでよく見かけるガシロンのライト。
恐らくはキャットアイの同クラス製品に比べてガシロンのライトは半額程度の価格であり、手を出しやすいというのが大きな理由かと思われます。かく言う自分もその口です笑

さらに、最近は日本に正規代理店ができたようで、中華ライトという立ち位置から脱却を図っている模様。今回は「代理店がつくくらいなので、品質等も一定の水準を満たしてきているのだろう」と判断しポチってみました。

まずはお試しということで1番安い400lmのV9C-400というモデル。
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お値段なんと2800円(Amazon)。
volt300を7千円で買っていたことを考えると、400lmライトがこの価格で買える時代になってしまったことに驚きを隠せない…


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付属品はブラケットと充電用ケーブル。
ライト本体はアルミ製のつや消しブラックで2800円とは思えない質感。サーファスのライトと雰囲気が似ているかな。


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ブラケットはキャットアイにそっくりだけれど、互換性はない模様。実は一番始めにガシロンのライトに目が止まったのは、キャットアイのブラケットと互換性があるのではと思ったからだったり。


◎明るさ
取り急ぎ簡単な比較画像を。

・VOLT300
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・V9C-400
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絞り、SS、ISO、EVなどは統一して、なるべく肉眼で見えているものに近くなるよう調整しました。明るさは両ライトとも最大です。

こう比較してみると300ルーメンと400ルーメンで差はありますが、ガシロンの明るさは目を見張るものがあります。ただ、全方位的に光が照射されている感じなので、角度に気をつけないと対向してくる人や車に迷惑をかけてしまいそうです。



◎本題
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このライトは、レール(台座)部分が補修パーツとして直販サイトで購入可能であり、つまりは取り外す事を想定した作りになっているということ。しかも、台座固定用のネジ穴はご丁寧に3つもある。

…これはもしやキャットアイ台座に付け替え可能なパターンでは??


(予備知識としてこちらをどうぞ↓)




てなワケでレッツチャレンジ。
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まずはお馴染みキャットアイのブラケットスペーサーを用意。

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次に、ガシロンの台座を本体からリムーブ。

台座が交換式のわりにここは苦戦しました。ネジがT6(たぶん)のトルクスになっており、そんな細いトルクスレンチは持っていなかったため、マイナスドライバーで試みたところ百均の製品ということもあってか、先の部分がねじ曲がってしまいあえなく惨敗。


今後も使う機会が何回かはあるだろうということで、いじり止めネジ対応の真ん中に穴が空いているタイプのトルクスレンチセットを1500円で新たに購入。これで第2回戦に望む。
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…が、いじり止め対応の穴が裏目に出て、なんとネジの締め込みの固さに耐えきれずレンチの先が割れてしまうというハプニング。


三度目の正直と、今度はいじり止めネジ非対応の、中身がしっかり詰まったタイプを購入。
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(今度はビット式にしたので仮に曲がったり、折れたりしても買い足しが可能、なはず。)

今度は割れたり、曲がったりすることなく無事外れました。やはり百均工具や、穴空きタイプのトルクスレンチは脆いんですね。ライトと同額程のお金を工具に投資して勉強になりました。。。


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固定に使われていたネジは恐らくM2の並目(ピッチが4.0)って規格のやつです。あまり詳しくないのですが、買ってきたネジがそういう規格で、ネジ穴にちゃんと締め込んでいくことができたのでたぶん大丈夫です(雑)


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(左:締め込み初め、右:締め込み終わり)
ライト側のネジ穴の深さはかなり浅く、1mmちょっとくらいでした。


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次にキャットアイのブラケットスペーサーが左右に動くのを抑制するため、一番目のネジ穴に元々付いていたネジを戻す。画像ではできる限りグラつきを抑えたいので、工具箱に転がっていたM2.6用のナットをネジに通して幅を稼いでいます。
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ブラケットスペーサー側のレール幅が5mmなので、ここはできれば頭の幅が5mmのネジや、ナットを使えればベスト。


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さて、肝心のブラケットスペーサー(約5mm)を固定する用のネジですが、感覚でバカみたいに長い15mmのネジを買ってきてしまったので、ネジ部が7mmくらいになるようカットして利用します。


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カットしたネジにロックタイトを塗布しできる限り緩みを防止します。


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M2のネジの頭よりブラケットスペーサーに空いている穴の方が径が大きく、そのままだとネジがすり抜けてしまうので、M2.6用のワッシャーを入れてM2のネジでブラケットスペーサーを固定できるようにします。


ネジかかり部分(1mm)
ブラケットスペーサー(5mm)
ワッシャー(1mm)
=7mmという内訳になるので固定用のネジ長はやはり7mmくらいがベストですね。


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今回使用したグラつき防止のネジはブラケットスペーサーのレール幅(5mm)より小さいので、力を入れればこれくらい横に振れますが、普通に使用している限りは問題なさそうです。


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これにてガシロンのキャットアイマウント化完了!


…とはいえ完璧ではなく
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ハンドルに巻き付けるタイプのブラケットだと、内にネジがありライト側のネジと干渉するので、抜き差しが少し固いです。


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フロントフォークに取り付けるタイプのブラケットだと、このネジが無いので快適にスコスコ抜き差しができます。




◎まとめ
ガシロン(V9C-400)の台座をキャットアイの台座に交換するのに必要な物

・T6のトルクスレンチ
(いじり防止の穴が空いているタイプは避けるのが吉)

・M2.6用のナット
(グラつき抑え用。このサイズだとグラつきを完璧に抑える事ができないので、他に良い選択肢があればこれである必要性はない。幅5mmがベスト。)

・長さが7mm程度のM2(並目=ピッチ0.4)のネジ
(マウント側のネジと干渉するので、できるだけ頭の薄いタイプが望ましい)

・M2.6用のワッシャー
・キャットアイのブラケットスペーサー
・ロックタイト


各自転車へのライトの付け替えが面倒だと思っている方は試してみてもいいかもしれません。